村山くんは今日も無気力。
「玲央……」




「なに」




……ん?幻聴?




あたしはバッと後ろを向いた。




「え、え、玲央!?なんでここに!」




「足を捻挫したとかいうドジな女の面でもおがみにいこうかとおもっただけ。」




「り、リレーは?」




伏し目がちだった玲央と目が合う。




「お前、俺のことなめてんの?」




「っ!!じゃあ…っ」




「余裕で一位」




その言葉を聞いた瞬間、ほっとしてかどうかはわからないけど涙が出てきた。




「は!?」

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