村山くんは今日も無気力。
* * *

「……で?」




「勉強教えてっ!!」




昼休み、あたしは潮音と一緒にいつも通り玲央のクラスに来た。

そこでまず初めにあたしは玲央に頼み込んでいる。




「いやだ」




「玲央~!!」




「なるみんたちそんなにピンチなの?」




購買から帰ってきた優哉先輩が玲央の隣の席に座る。




「ピンチなのおお!!」



「じゃあ俺んちで二人っきりで勉強する?」



優哉先輩があたしの肩に腕を回した。



「え、優哉先輩教えてくれるの!?」



たしかすごく頭が良かったはず。




「じゃあ今日から毎日俺んちでお勉強、だからね?」



優哉先輩はニヤッと笑ってなぜか玲央を見た。



「……わかったよ」



玲央ははぁ、とため息をついた。



「え……!?」

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