PM 2:43
慌て駆け寄ると、お兄ちゃんはゆっくり目を開けた。
「ケガ、ないか?」
「うん、お兄ちゃんのおかげでなんともないよ」
「そうか…よかった。……ッゲホッ、ガバッ!」
お兄ちゃんは苦しそうに咳き込むと、口を開いた。
「………。」
「え?何?」
聞き返しても、返ってくるのは弱々しい呼吸の音だけ。
嫌だよ…目、開けてよ。ねぇ!
「もう一回言ってくれなきゃ、わかんないよぉ!」
お兄ちゃん……。
遠くで…救急車のサイレンが聞こえた。
「ケガ、ないか?」
「うん、お兄ちゃんのおかげでなんともないよ」
「そうか…よかった。……ッゲホッ、ガバッ!」
お兄ちゃんは苦しそうに咳き込むと、口を開いた。
「………。」
「え?何?」
聞き返しても、返ってくるのは弱々しい呼吸の音だけ。
嫌だよ…目、開けてよ。ねぇ!
「もう一回言ってくれなきゃ、わかんないよぉ!」
お兄ちゃん……。
遠くで…救急車のサイレンが聞こえた。