エリート御曹司とお見合い恋愛!?
「桜田さん」
動く数字のランプを目で追いかけていると、いきなり名前を呼ばれて驚いた。その声にまずは驚き、姿を確認してさらに目を丸くする。
「倉木さん」
「ごめん、さっき言い忘れてた伝達事項があるんだけどいいかな」
すぐに気持ちが落胆したのを感じ、次に自意識過剰だった自分に恥ずかしくなる。彼がさっきのとこで、そうではなくても、ここで私にプライベートなことで声をかけてくるわけがない。
「はい、代わりにお伝えしておきます」
気持ちを悟られないように私もいつも通り返事する。すると倉木さんは小さなふたつ折りにしたメモを差し出してきた。
メモを書く余裕がいつのまにあったのだろうか。疑問はあるが、また別の件かもしれない。私は素直に受け取った。
「これを渡しておけばいいですか?」
「いや、渡さなくてかまわないよ。桜田さんが確認して内容を理解してくれれば」
どういうことか理解できないまま、その場で内容を確認する。そこには整っているけど、どこか癖のある字で
『業務終了後、四十階西フロアの第五小会議室で 』
と書かれていた。すぐに意味が理解できずに私は、メモから顔を上げて倉木さんの顔を見る。
動く数字のランプを目で追いかけていると、いきなり名前を呼ばれて驚いた。その声にまずは驚き、姿を確認してさらに目を丸くする。
「倉木さん」
「ごめん、さっき言い忘れてた伝達事項があるんだけどいいかな」
すぐに気持ちが落胆したのを感じ、次に自意識過剰だった自分に恥ずかしくなる。彼がさっきのとこで、そうではなくても、ここで私にプライベートなことで声をかけてくるわけがない。
「はい、代わりにお伝えしておきます」
気持ちを悟られないように私もいつも通り返事する。すると倉木さんは小さなふたつ折りにしたメモを差し出してきた。
メモを書く余裕がいつのまにあったのだろうか。疑問はあるが、また別の件かもしれない。私は素直に受け取った。
「これを渡しておけばいいですか?」
「いや、渡さなくてかまわないよ。桜田さんが確認して内容を理解してくれれば」
どういうことか理解できないまま、その場で内容を確認する。そこには整っているけど、どこか癖のある字で
『業務終了後、四十階西フロアの第五小会議室で 』
と書かれていた。すぐに意味が理解できずに私は、メモから顔を上げて倉木さんの顔を見る。