エリート御曹司とお見合い恋愛!?
「これは本気でも遊びでもない、俺のコンサルタントとしての腕も賭けた仕事での付き合いだろ?」
冷水を頭から浴びせられた気分だった。忘れていたわけではない、最初からそういう話だったはずだ。こうしてわざわざ呼び出してくれたのも、さっきの言葉も、倉木さんにとっては仕事の一環で、それは私が望んだことだ。
だから、こんなふうにショックを受ける方が間違っている。そもそも、なんでこんな衝撃を受けているのか、自分でもよく分からない。私は一度、唇を噛みしめた。
「そう、ですね。ちなみに倉木さん、お礼はどうしましょうか? 仕事なんだから報酬は発生しますよね? ちゃんと払わせてください」
自分も分かっている、あえて仕事だと戒めるためにもそんな話題を出す。
「いいよ。桜田さんも知ってるだろ、うちは成功報酬型なんだから。お見合いがうまくいったら、なにか考えるよ」
これ以上、なにも私は答えられなかった。その代わり、言わずにいようと思っていたことが口を衝いて出る。
「倉木さん、最初にも言いましたけれど、私にかまわず、他の方とデートしてくださいね。このままじゃ、しばらくデートできませんよ」
これが仕事なら、仕事の合間に異性と付き合うのは彼には慣れたものだろう。先輩の誘いを断っている倉木さんを思い出す。
べつに義理立てしてもらう必要はないし、そこまで濃に付き合ってもらう必要もない。遊びでいい、と言ったのは私だ。
「デートしてるけど?」
しかし、私の心配なんてまったくの杞憂だったらしく、倉木さんから返ってきた言葉に、また衝撃を受けてしまう。
冷水を頭から浴びせられた気分だった。忘れていたわけではない、最初からそういう話だったはずだ。こうしてわざわざ呼び出してくれたのも、さっきの言葉も、倉木さんにとっては仕事の一環で、それは私が望んだことだ。
だから、こんなふうにショックを受ける方が間違っている。そもそも、なんでこんな衝撃を受けているのか、自分でもよく分からない。私は一度、唇を噛みしめた。
「そう、ですね。ちなみに倉木さん、お礼はどうしましょうか? 仕事なんだから報酬は発生しますよね? ちゃんと払わせてください」
自分も分かっている、あえて仕事だと戒めるためにもそんな話題を出す。
「いいよ。桜田さんも知ってるだろ、うちは成功報酬型なんだから。お見合いがうまくいったら、なにか考えるよ」
これ以上、なにも私は答えられなかった。その代わり、言わずにいようと思っていたことが口を衝いて出る。
「倉木さん、最初にも言いましたけれど、私にかまわず、他の方とデートしてくださいね。このままじゃ、しばらくデートできませんよ」
これが仕事なら、仕事の合間に異性と付き合うのは彼には慣れたものだろう。先輩の誘いを断っている倉木さんを思い出す。
べつに義理立てしてもらう必要はないし、そこまで濃に付き合ってもらう必要もない。遊びでいい、と言ったのは私だ。
「デートしてるけど?」
しかし、私の心配なんてまったくの杞憂だったらしく、倉木さんから返ってきた言葉に、また衝撃を受けてしまう。