隣の席の瀧くん



あの後坂村くんに人気のない図書室に連れてかれ、

2人っきりっていうのを確認して、今この状態。



どうしよう…
告白されるなんて初めての事だから何て返していいのか分からない。



「っーー」

チラッと坂村くんを見ると、今にも茹で上がりそうなタコのように顔は真っ赤だ。



こんなに真剣に、勇気を持ってあたしに告白してきたんだ。


顔は、中の中あたりか?
性格は…これから知っていけばいいのかな。



こんなあたしに告白してきてるんだ。

こんなチャンス逃していいの?!一ノ瀬花!!!!!!



プロの帰宅部の元カレと違っていい人そうだよ?いいの?いいの?





「一ノ瀬さん、ごめんね。困ってる、よね?」


「え?」


「俺と一ノ瀬さん話した事もないのにこんな事言われて」


「いや、そんな事ないよ。そう思ってくれてるって嬉しいよ…こんなあたしを」


「一ノ瀬さん」


「は、はい…」



一歩大きくあたしに近づく。




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