隣の席の瀧くん




そして次の日、いつものように席に座ろうとする。



「おはようございます」



瀧くんから挨拶してきた。



「おはようっ」



もう、あたしの彼氏なんだぁ。

ニヤニヤしながら隣の席の彼を見る。




「そんなニヤニヤして…気持ち悪いですよ、一ノ瀬さん」


「なっ…」



彼女に対して気持ち悪いはなくない?!


しかも、もうちょっと甘々になるのかなーとか思ってたらそんな変化ないし…










「あたし達本当に付き合ったのかーーーーーーー?!?!?」



この不満を杏にぶつける。



「まぁ、瀧くんが急に変わったら逆にビビるけどね(笑) でもなんだかんだでくっついてよかったわ!」


「そうなのかな…」


「でもちゃんと好きって言ってくれたんでしょう?大丈夫だって」


「だって…」



あまりにも、連絡もないし、朝は家近いのに別々だったし…



「大丈夫、瀧くん相当 花の事好きだと思うよ、ああ見えて」


「え!何で!何で分かるの?!」


「ん〜?遊園地の時に、和と花が仲良さそうなの見てて嫉妬してたよ。眉間にシワ寄せちゃってさ」



「あれはまぢレア」と言って瀧くんの表情を真似する杏。



なにそれ…


なんかそれ聞いたらさっきまでの不安がどっか行ってしまったよ…



…単純だな、自分。






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