隣の席の瀧くん





「じゃあ連絡して下さいよ」


「……だって。
瀧くんも連絡全然くれないじゃん」


「すみません…それは…僕あまりまめに返すタイプではないので」


「じゃあ連絡したら返してくれる?」


「はい」




瀧くんはやっぱりそういうタイプだ。




何も聞かず1人で、くよくよしてたのがなんだか恥ずかしい。




「一ノ瀬さん….

僕、少し疎いところがあると思います。なるべく気にかけるようにしますが、もし言いたい事とかあったらちゃんと教えて下さいね」



耳元で言うからなんだか照れる。




「…瀧くんもね」





すると予鈴が丁度鳴る。



行かなきゃだ…




「一ノ瀬さん、行きましょう」


「……ま、待って」



そう言って立ち上がった瀧くんの背中に抱きつく。




「一ノ瀬さん?」


「あと、ちょっとだけ…」



まだ離れたくなかったから…



「一ノ瀬さん」


「え?」





ーーーーーちゅ



「へっ…」


瀧くんの方を見たと同時に額にキスが落とされた。


今度はおおおおおおおデコっっ!





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