隣の席の瀧くん
「ててて照れるね…」
「はい…」
「瀧くんはどっちで呼んでほしい?」
んー、と悩んだ後に
「一ノ瀬さんの好きなように呼んで」
少し色っぽい声に高鳴る鼓動。
「分かった、明日までに考えておく」
「分かったよ、はな」
花 を強調する。
「ふふふ、悠人っ」
「なに、花」
「何でもないよ〜ゆ・う・とっ」
「……なにこれ。
バカップルですか……やめましょう」
スタスタと歩くスピードが速くなる。
「えっ、待ってよいいじゃん!
楽しかった今の!ねぇねぇ!やろうよもう一回!ゆーうーとー」