隣の席の瀧くん




「ありがとう!これからその、よろしくね、一ノ瀬さん」


「こちらこそ…あの、よろしくお願いします。です。」


「じゃあ…早速一緒に帰る?」



え、待ってそれは無理!

いきなりはちょっと心臓に悪いというか……



「あたし、ちょっと図書室用があって少し残りたいんだ。だからまた明日でもいいかな?」


「図書室に用があるの?」



やっっべーーー。
完全に怪しまれてる?!



「お兄ちゃんに借りてきて欲しい本があるって言われたの今思い出してさ!それ借りようかと思ってね!」


「でも今放課後だから借りれなくない?」




どどどどうしよう……。




「また今度借りる!けど、次来た時すぐ借りれるように今探しとくからまた明日!!坂村くん!」


「?分かった。気をつけね」


「うんっ、ありがとう」







< 17 / 299 >

この作品をシェア

pagetop