隣の席の瀧くん





「ご、ご飯遠慮しないで食べてってね。あれじゃあもう歓迎ムードだから」


「ありがとう。

それより…気になる事があるんだけど」


「な、何でしょう…」



ジリジリとあたしに近づく悠人くん。



「さっきのお母さんの話しでは、絶対振り向いてくれないような人を好きになった。って…それ僕の事です?」


「さ、さぁ?…どうでしょう」


「いつから
僕の事好きだったんですか?」



わ、バレてる。



「多分…公園でチョコレート貰った時にはもう好きだったんだと思う。」


「……」


「悠人くん?」


「知らなかった」


「当たり前でしょ、誰にも言ってないんだから」


「そうゆう悠人くんは?

いつからあたしの事好きだったの?」


「言わないです。またバカップルみたいな会話になるので」


「何で!!!
いいじゃん!バカップルなんだし」


「嫌です。
バカップルは本当に勘弁して下さい。なりたくない」



ガーーーーーン

あまりにも拒否されるものだから何も言い返せないじゃん。




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