隣の席の瀧くん
その日は、終始ニヤニヤが止まらなかったのでした。
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夕食も食べ終わり、悠人くんは帰ることに。
「瀧くん、またいらしてね?」
「はい。ありがとうございます。
今日はご馳走様でした、美味しかったです。」
「嬉しいわ〜!
花、見送ってあげなさいね。
じゃあ気をつけてね、瀧くん」
お母さんはそう言って部屋の中に帰ってしまった。
外に出ると、モワッと 夏の湿気の暑さがあたしたちの身体を包む。
「 悠人くん今日は本当にありがとう。お母さんとお兄ちゃんが無理矢理ごめんね?」
「何言ってるんです。凄く楽しかったですよ」
「ならよかった…あと…」
「あと?」
「さっき言ってくれた事…すっごく嬉しかった…本当に」
「……忘れて下さい」
ほんのり顔が赤くなる悠人くん。