隣の席の瀧くん





「花」


行こうとしたら、壮ちゃんに呼び止められた。



「やっと話せるな」



そう言って悠人くんの席に座る壮ちゃん。



「久しぶり。
元気にしとった?」



懐かしい…懐かしすぎる!




「ねぇ!戻ってるなら連絡くれたっていいじゃん!びっくりしたし!」


「ごめんごめん、
どーしても花を脅かしたくてさ」



白い歯を見せてニヤリと笑う。




「てか花変わらねーな!
髪伸びたくらい」


「そんな壮ちゃんは変わりまくり!どこ行っちゃったの?あのちんちくりんな壮ちゃんは!」


「それ、ひでーよ!ちんちくりんって」


「だって小ちゃかったし。
なのに今はパーマ当てちゃって。チャラい」


「は!チャラくねーし!」




約5年ぶりくらいに会ったのに、会話はその同時のままだ。





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