隣の席の瀧くん
「…そういえばさ、俺昨日見たんだけど、花と…ここの席の奴といるの」
そう人差し指で自分の座る席を指差す。
「あ…悠人くんのこと?
昨日うちに遊びに来ててさ、その帰りにでも見かけた感じ?」
「えっ、てことは付き合ってんの?」
「うん」
「え………そっか…まぁ、そうだよな」
ん?なんか顔が引きつってるように感じる。
「そりゃいるさ〜!
瀧悠人くんっていうの。
壮ちゃんもきっと仲良くなれるよ!」
「…….どうだか」
「へ?何か言った?」
「いや、何も!
また花ん家遊びに行くわ!近いし。
家また昔んとこ戻ったから」
「そうなんだ!ぜひ来て!お母さんもお父さんも喜ぶと思うから」
家族が壮ちゃんが戻ってきたって知ったらどうなるんだろう。
あぁ…早く言いたいな。