隣の席の瀧くん
ってことは…
「全部聞いてた?」
「はい」
まーーぢーーーかーーー。
「一ノ瀬さんはバカ過ぎます」
「は?」
こいつ、瀧くんのくせにバカって言った?!
「なんでよ!!別にいいでしょ。瀧くんには関係ない」
「でも…聞いてしまったので。」
「…盗み聞きなんて最低」
「……最低かもしれませんが、一ノ瀬さんも一ノ瀬さんです。告白されて浮かれてすぐOKするなんて。
しかも、友達からで、って言われてましたよね?なのに最終的には付き合ってからでいいから好きになって。って言われてました。強引すぎでは?」
どんどんあたしとの距離をつめてくる瀧くん。
あれ、瀧くんってこんな性格だったの?
「しかもここ、僕の唯一の居場所なんです。邪魔しないでもらえますか?」
メガネから見える切れ長の目があたしを睨む。
「なによ…」