隣の席の瀧くん
「ただいまー」
家に着き、いつものようにローファーを脱ぎ、部屋へと向かう。
ーーガチャ
とドアを開ける。
「よっ、」
はっ?
「ななななんで壮ちゃんいんの?!」
あたしのベッドに寝転びながら、あたしの大好きな少女漫画を読んでいる。
「なぁ、花これさ、絶対この後この男子ヒロインの子に振られるよな?」
「うん、そうだよ。って、
いやいや、漫画の話しじゃなくて…何で壮ちゃんいるの?!」
「いーじゃん。昔みたいでさ、別にそんな驚かなくてもいいでしょ」
「いくら壮ちゃんでも…もうお互いいい歳なんだし、さ」
あたしには悠人くんいるし、
それに、壮ちゃんだって男の子だし…あたしも女子なわけで…何か色々マズそうだし…
「なに花、俺の事男として見てんの?」