隣の席の瀧くん
そこには伊藤さんと悠人くんの姿。
あたしはとっさに近くにある柱に姿を隠した。
「瀧くん….あたしと瀧くんの方が趣味も合ってるしいいと思うの」
「……」
「だから付き合って下さい」
…へ?
え、待って。what?
あの宣戦布告もう始まっちゃった?
いくらなんでも早すぎないかい?
彼女持ちの男によく告白できるなあの野郎……。
「瀧くん…お願い」
ウルッ とした瞳で悠人くんを見つめる。
ダメ、嫌だ。
思わず飛び出そうとした時だったーー。
「ごめんなさい。
僕…一ノ瀬さん以外考えられないんです。」