隣の席の瀧くん




え…なに…

あたしっまだそんな準備できてない…




「全部一ノ瀬さんのせいです」


「え…」


「先生に隠れてこんな事本当はしたくないです。けど、それよりも一ノ瀬さんと会いたいから…」




近づく顔に心臓の鼓動のスピードが上がる。




「なに、キスされてるんですか。

普通…内緒にするとこなのに言っちゃうとか…バカすぎますけど…一ノ瀬さんらしいと言いますか…」


「あ…その…ごめんなさい」


「キスされたって言われて、普通でいられると思いますか?」


「….悠人くん?」



なんだかいつもと違う悠人くんに変にドキドキする。




「許しません」




そう言ってあたしの頬にキスをした。








< 226 / 299 >

この作品をシェア

pagetop