隣の席の瀧くん
しばらく歩くと
「………あ、塩の香…」
「フッ、分かった?」
そう言われ見てみると、とても大きくて綺麗な海が広がっていた。
「わぁ…綺麗…あたし海に来たの久しぶりだよ。」
「ここです、連れてきたかった場所」
「悠人くん、夜景と海といい…意外にロマンチストなんだね」
「……ただ、好きなだけですよ」
ふふ、顔が赤くなってる。
「花、座って。…あと、さすがに10月だから入れませんよ?」
「それくらい分かってるよ!」
あたしはそう言って、海へ降りる階段に腰をかけた。