隣の席の瀧くん





壮ちゃんがいきなりそんな事を言うもんだから、3人の目が点になる。




「全然、俺の事好きになってくれないのになー。やっぱ諦められねーなー」


「そそそそ壮ちゃん、何イッテルノカナ??もうその話しは、さ…」


「俺のが花の事知ってるし」



壮ちゃんは目の前の悠人くんにそう言ってどこかへ行ってしまったーー。



…え、っと…




「えー、まとめると、お前ってモテるんだな。俺も好きだったし」



ははは、と笑う和。



隣の悠人くんはというと、なんとも無な表情をしている。



「おいおい、瀧、大丈夫だって。俺もう花の事これっぽっちも好きじゃねーぞ?安心しろ!!」


「……和くんじゃなくて、壮介くんに僕は腹が立っていますね」


「あっ、だよな…ははは…トイレ行こーっと」




瀧くんのなんとも言えない空気に耐えられなくなったのか、和がこの場から逃げる。











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