隣の席の瀧くん





「ぶっ、」


あ、やべ。思わず噴き出してしまった。





「「「ぎゃははははっあはっ」」」



あたしが吹き出したせいか、他の3人も大笑いした。



「まってまって、あはははっ、無理っ、瀧くんちょーー歌下手じゃんっ」


「やばいやばいやばい、まぢ腹いてぇ!ちょ、瀧笑わせんなよ!ははははっ」


「ぎゃはははは、これ完璧っ…くくく…俺の勝ちじゃんっ…はははっ…はぁ」




ちょいちょいちょいちょい、皆さんいくらなんでも笑いすぎなんでは?




「はぁーー、瀧お前最高!」


「瀧くん無理して歌わなくてもよかったのにー!」




皆んなが落ち着いた所で、恐る恐る悠人くんを見ると…



画面を見たまま、こちらに背を向けて固まったまま動かない。




「悠人くん?」


「……そんなに笑わなくても」



そう言って悲しい顔して振り向く。



「ぎゃっはははははははははっ!」



どっ とまた爆笑になる。







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