隣の席の瀧くん





「俺、帰るわ!」



居ても立っても居られず、部屋から出た。






「はぁ…好きなのになー…」




そんな事を思いながらボーっとカラオケ店の中を歩いていると、




どんっ





……いてぇ…ぶつかった…



「あっ、すいません」




スーツ姿の女が謝る。



「いえ、こちらこそすいませんでした……」








「可愛いからって調子乗んなよな。」


「ねー、同期にあんな子いるとか仕事しずらいわー、気強そうだし」




前から同じスーツ姿の女2人が話していた。



女ってこえー。


きっとさっき俺とぶつかった女の人の事を話しているんだろう。




女ってみんなこんな印象だからなのか、花がすごいピュアで、そんな悪口とか言わない子で…

どの女よりも良く見えるんだよーー。







< 267 / 299 >

この作品をシェア

pagetop