隣の席の瀧くん
文化祭
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*
・
あっという間に季節は文化祭の季節に入った。
「はーい!
皆んな、出し物何にするか考えろー!」
馬鹿でかい声で生徒に言う担任の丸山先生こと丸ちゃん。
「はいはいはーい!
俺お化け屋敷がいいと思いまーす!」
「は!ちょっと和何言ってんの?お化け屋敷だけは止めようよ!」
後ろから和の背中を叩く。
「ってぇー!
なんでだよ、せっかく一ノ瀬のだ〜い好きなお化け屋敷にしようと思ってたのによー!」
「あたしがお化け嫌いな事くらい知ってるだろ、バカ!ブス!」
「おい!ブスはねーだろ、ブスは!」
「ぷ、」
ーーえ?
珍しく、悠人くんが笑ってる。
「ははは、久しぶりに見ました。花と和くんのそういう言い合い」
「和が花にフラれてからはめったに見れなくなったもんねー」と杏。
「おい杏、心えぐれるような事すんなり言うなよ………」
「あはははっ、ごめんごめん」
確かに、前ほど言い合う事はなくなったなー。
「なんか懐かしいね、和」
「ババアかよ」
「はーーーぁ?なんですって?!もう一回言ってみろ、ブス」
なーんて、ずっと言い合いしてたら、
「お前らうるさいぞー!
うちのクラスの出し物はお化け屋敷に決まったからなー!」
「……へ?ななななんでですか?!丸ちゃんんんん〜…」