隣の席の瀧くん




「花、お母さんいないじゃん」


「あ、うん…
た、多分買い物に行ってるのかも!」


「そう」


「先部屋入ってて、あたし飲み物とかお菓子とか準備するからさ」


「うん」



悠人くんはそう言ってあたしの部屋に向かった。



………落ち着け落ち着け花。


お母さんいないって事は、あたしと悠人くんの2人っきりって事?!



どうしよう、




急に速くなる鼓動を抑えるため、胸に手を当てる。


変に緊張するな……







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