隣の席の瀧くん




準備していたものを持ち、部屋に入ると悠人君は何やらアルバムをあさって見ていた。




「わっ、なに見てるの?!」


「小さい頃の花の隣には常に壮介くんがいるんだね」



吐き捨てる様に言う。



「なに、嫉妬?」


「少しね、でも可愛い」


「あああありがとう……」




めっちゃ噛んじゃったし。

付き合ってまぁまぁ経つのに、未だに照れてしまう。




「あ、花見たいDVDって何?」



あー!そうだった!



あたしは、引き出しからまだ見れてなかったDVDを取り出す。




「これなんだけど…

恋愛モノだから悠人くん興味……ないよね…?」




レンタルされたばっかりで、映画館では見そびれてたやつ。


がっつりの恋愛モノ。







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