隣の席の瀧くん
「花、こっち向いて」
前を向くと、悠人くんが優しくこちらを見て微笑んでいた。
「悠人くん…?」
優しく悠人くんの手が頬に触れる。
「本当に好き」
「えっーー」
そう言って優しく唇を重ねたーー。
そして、離れると悠人くんが口を開けた。
「花に出会ってなければ、こんなに毎日楽しくなかったし、僕自身も変われてなかった。
杏さんや和くんとも仲良くなっていなかった。本当に感謝してるんだ」
「そんな…っ、あたしは何も…」
そして、大きな手の平をあたしの頭に乗せる。
あ……これ。
あたしが悠人君のことを好きになったきっかけの1つでもある。
「だから、ずっと僕と一緒にいてくれますか?」