隣の席の瀧くん



「ったく、花は黙ってれば可愛いのにね、勿体無い。あ、それより番号何番だった?」



…黙ってれば?

あたしってそんなにうるさい?




「あたしは…」


チラッと引いたくじの番号を見るとそこには'4番' と記されていた。


1.2.3番の人が班一緒なわけで、あたしの隣は3番を引いた人。




「4番だった。杏は?」


「あたし1番!え、ってことは先だけど修学旅行の班一緒じゃない?
席も花の前だし!!!やば!!最高」


「え!嘘でしょ?!やばーーーい!!!本当に嬉しい!!こんなことある?!」


「あたし達なんかあるね」


「あるある、運もってる」



ワーワーギャーギャー騒いでいると、







「残念だったな、


俺2番。席、宜しくな〜!」


と杏に言う和。




「え、和って杏の隣?」


「うん。」


「ってことは…」


「修学旅行宜しくな〜」



そうニヤニヤする和。



…嘘でしょ。

こんな偶然ある?






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