隣の席の瀧くん




「朝の後輩は、杏の彼氏で和は何回も言ってるじゃん、友達!」


「じゃあ…瀧は?」



っ、


「た、瀧くんも友達だよ…」


「何で間があったの?今さ、和くんの時はすぐ友達って言ったけど、何で瀧の時だけ間があった?」



何でだーー、

あたしにもよく分からない。



「間とかなんとか関係なくない?!友達なんだってば」



やばい、イライラしてきた。



「何で瀧なんかと友達なの?あいつ地味じゃん。何で瀧なの?しかも席隣だよね?明らか彼氏の俺より話してるよね?」



あああぁぁぁ…もうっ!!!!



「うるさいなぁぁ!もうやだ!疲れる坂村くん!無理!!無理無理無理!!こんな人だとは思わなかった!!」


「一ノ瀬…「好きになるのかなー?とか思ってたけど、全くの1ミリとも気持ち動かなかった。こんな束縛するなんて本当無理!」


「なに言ってるの?俺は一ノ瀬さんの事が好きだからっ」


「ごめん。あたしは好きじゃない。だから別れよう?付き合うのはちゃんと好きな人と付き合おうよ」



見るんだ、ちゃんと坂村くんを。

大丈夫自分。



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