隣の席の瀧くん




「は、何だよ。じゃあ…もういいよ。別れてやるよ」



何だよその言い方…



「せいぜい大好きな男と遊んでればいいよ、じゃーね、一ノ瀬さん」


「……」



意外にもあっけなく終わった。









「ーーーブッ、くっ、ハハハ」


「えっ?!!!!!誰かいるの?!」


「ごめんなさい僕です」



ゆっくり出てきた瀧くん。





「また盗み聞き?」


「はい、今回はそうですね。一ノ瀬さんが何て彼に言うのか気になりました」


「で、爆笑なわけ?
まだ、肩がプルプル震えてますけど」


「ごめんなさい。一ノ瀬さんがあまりにも無理無理無理って連呼するので」




あたしそんなに連呼してたの?






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