隣の席の瀧くん
気付いてしまった



朝から気分最悪。



「ギャハハハハっ、”男好き過ぎて別れてやった。”って坂村がお前と別れた理由言いふらしてるらしーぜ」


「らしーね」



ほんとなにこれ。

坂村くんってこんなに性悪だったの?



「まぁ皆分かってるでしょ、お前がそんな奴じゃないってこと」



和がポンッとあたしの頭を触る。



「はっっ!!え!!和もなにこんな事するの?!女子の胸キュン狙い?!」


「んだよそれちげーし。
1人にしかやらねーよ、そんな事」


「……what?」



どうゆう事だ?



「ふっ、さすが鈍感だわ花。和〜そうゆうのはハッキリ言わないとね〜?」



杏がニヤニヤしながらあたし達を見ている。



「花もフリーなわけだし、今度こそいい恋しないとね!意外に身近にいい男がいるのかもよ〜〜ん」


「杏うるせーよ」


「ん?別に和の事言ってるわけじゃないよ〜〜」










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