隣の席の瀧くん
「な、なによ…っ、」
女子Aは悔しそうな表情を浮かべて、教室を飛び出した。
ひぇーーーぇぇぇ!
瀧くんっ、かっこいいいぃ!!!
「一ノ瀬さんありがとうね」
瀧くんが、突然そう言った。
えっ…
瀧くん今初めてあたしにタメ口で話した、よね?
「ふふ、いいえっ」
「何ですか、僕の真似ですか?」
「当たりですっ」
ニコッと笑った。
「………」
ん?
何かすぐ顔そらされたような……それはそれで悲しい…
フフフ、
瀧くんとの距離がまた縮まった気がして凄く嬉しかった。
そんな、あたし達の姿を和が無表情で見つめているなんて知らなかった。