隣の席の瀧くん
「ブッ、なにお前瀧の隣かよ」
ギャハハと笑う和。
「あたしだって嫌だよ…」
小声で瀧くんに聞こえないように言う。
「まぁドンマイだな!
瀧もこんな女の隣とか絶対嫌だろ?」
と和の野郎は瀧くんにまで話しを振る。
「関係ないので」
バッサーーーーーーーリ。
「ギャハハハハハ、一ノ瀬ドンマイ!関係ないだって!!ッッアハハハ」
「っっっあたしだって、瀧くん暗くて地味だから関わりたくないし!」
つい、和の笑い方にイライラしてしまってこんなことを言ってしまった。
すると、
「関わりたいなど言ってませんけど。
関係ない。と言いました」
眼鏡の奥からジロッとあたしを睨む目をあたしは見逃さなかった。
「……なによ」
前の席の杏。
斜め前の席の和。
そして、隣の席の瀧くん。
あたし…やってけるのか?