おとぎ




「なぁ、俺がその星になったら悲しい?」


「え・・それって、死ぬって・・・」

「もしも、だよ。」

「そんなの考えられないよ。」

考えられるわけないじゃん。

「悲しくないの?」

「そりゃあ・・・
 悲しいに決まってるでしょ。」

「よかった。」

「何よ、急に。」

「別に。星、きれいだな。」

「うん。」


秀ちゃんが何で急にそんな事を

言い出したのかわからないけど、

軽い気持ちで言ってないという事は

伝わってきた。





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