おとぎ




光輝は雑誌の秀ちゃんが載ってる

ページを見せてくれた。

そこにいる秀ちゃんは笑顔で、

全然変わってなくて、


でも、

でもね、

前までの秀ちゃんじゃない気がするんだ。

雑誌を通して見るなんて、

秀ちゃんが私の知ってる秀ちゃんじゃない

気がするんだ。


すごく、遠い存在に感じるんだ。





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