おとぎ
「ロードレース世界選手権GP250
ランキング3位・・・。
うそ、いつの間に世界!?」
「あんたがこんな平凡に過ごしてる間に、
すごいわねぇ。」
「うるさい。」
お母さんが言ってる事は本当だ。
私がこんな平凡に過ごしている間に、
秀ちゃんはずいぶんでっかくなった。
私の知ってる秀ちゃんはもういないんだ。
もう違う世界の人なんだね。
秀ちゃんがどんどんでっかくなるのは
すっごく嬉しいけど、どこか寂しいんだ。