おとぎ



「いつの?」

「今日に決まってんだろ。」

やっぱり。

「はあ!?いきなり!?」

「だってレースあるし。」

「準備とかしてないし!
 急すぎるって!!」

「今から準備すればいい。」

「ったく・・」


「来るよな?」

秀ちゃんはそう言って

バッグからチケットを取り出して

私に見せる。

「はいはい。」


秀ちゃんらしいな。

いっつも急なんだもん。

振り回されるのには馴れてるからね。




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