おとぎ



「ボクはポール。友達だと思ってネ。」

「はい。」

秀ちゃんの言ってた通り、明るくて、

馴染みやすい人だった。

日本語はカタコトだけど上手で、

話が盛り上がった。


「シュウの雑誌読んダ?」

「うん!“英雄”だって。」

「それが・・アイツの重荷にならなきゃ
 いいけどナ。」

「え?」

「まあ、そんな事はおいといテ!!」


ポールはまた次の話を始めた。

重荷ってどういう事だろう?

でも、秀ちゃんなら大丈夫だよね。




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