おとぎ
ポールの家族は、言葉はわからないけど、
お父さんも、お母さんも、妹二人も、
皆明るくて、優しくて、暖かくて、
見知らぬ私を本当の家族のように
扱ってくれた。
そして、ついにこの日がきた。
ポールとポールの家族全員と一緒に
秀ちゃんの応援に行く事になった。
「人、いっぱいいるね。」
「当然ダヨ。最終戦ダ。」
「そっか。」
また秀ちゃんは。
経過は私に見せないよね。
あの時だってそうだった。
全然変わってないんだね。