おとぎ




私はできるだけ早く飛べるようにした。


この目で確かめるまでは、わからない。

普通の転倒だったらいいけど。

“シュウが危なイ”って、

命に問題があるの?


早く、早く着け!!!


空港に着くと、秀ちゃんのお父さんがいた。

「梓ちゃん・・」

「お久しぶりです。」

「着てくれてありがとう。
 乗ってくれ。」

「はい。」

秀ちゃんのお父さんは、

いっつも無表情で、

クールで、感情を表にださない

イメージがあった。


若干、焦ってるように見えた。





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