LOVE SITUATION
[疾風side]


俺が小学校3年生の頃


ある街に引っ越してきた


俺の両親が離婚したからだ


昔の俺は確か....そう。だるそうに車の中で


外の景色を眺めていた。


都会の町並みから一気に田んぼの街並みへ変わっていく


「ハァ〜......」

「どうしたの?はやちゃん。ため息なんてついちゃって」

「何もないよ〜」


ただただだるい記憶しかない


家の近くに着くと向かいの家に引っ越しの車が止まっていた

引っ越しするのかな?と思っていたら

俺と同じ引っ越してきたみたいだ


「あら?あそこの人たちも引っ越してきたみたいね」

そうだねとお母さんに話す


「仲良くなれるといいわね」

そう言って笑いながら車を降りる


俺も一緒に車を降りた


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