LOVE SITUATION
ーピーンポーンー
深呼吸してインターホンを押す
すると
「はい?」
インターホン越しから女の人の声が聞こえた
「あ、あの、向かいの家の伊藤です!」
私は緊張のあまり声が裏返ってしまった
すると女の人が勢いよくドアを開けて
私に飛びついてきた
「理沙ちゃんなの!?まぁこんなに綺麗な人になっちゃって!!」
私を特別なものでも見るかのように
何度もなんども頭を撫でてくる
「ご、ご無沙汰してます...こ、これ....」
私はさっき洗ったタッパの入った袋を渡す
「まぁ!そんなのいいのに!」
笑顔で受け取ってくれた疾風くんママは何も変わらない美しさだった。