愛か恋かきまぐれか。
それから
1年間いっちゃんと一緒にいる。
そして1年間
いっちゃんのからだに残る
ほかの女の子の
匂いや跡を
一生懸命消してきた。
顔も見たことない女の子に
嫉妬しながら。
泣きながら。
その度に
いっちゃんは嬉しそうに
わたしを抱きしめて
嫉妬するわたしが可愛い
とか
好きなのはわたしだけ
とか
甘い言葉を囁いた。
いっちゃんは全く
浮気を隠そうとしない。
誰としたのかすら隠さない。
こんなひと
嫌いになれればいいのに
一緒にいればいるほど
もっともっと好きになっていった。
本当に優しくて残酷な
いっちゃん。