雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





「…風和がわからない」



どくんっ



胸が嫌な音を立てた

李月君と私の歯車がとまったように――





今これ以上李月君のそばにいたら
きっと涙が止まらない。


私は李月君の手を振りほどいて
資料室を出て廊下を全力で走った



「風和!」


後ろから李月君の声が聞こえるけど
私は振り向かずにただ走った。





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