雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》




私は廊下を走り続ける

先生に見つかったら怒られそうだけど
今はそんなこと考えてる余裕ない


「え、風和!?」

美玲とすれ違って手を掴まれる


「うぅ、美玲~~~っ!」


どうやら美玲は帰るところだったらしい
もう、放課後になってたんだ。


「どうした?櫻井先輩と何かあったの?

 ……そうだ、風和!
 久しぶりにショッピングモール行こ!」


そしてそのまま私の手を掴み歩き出す美玲



「でも文化祭の準備が…ぐすっ」

「そんな状態じゃ無理でしょ!
 星野に任せればいいよ」


星野君にメールを打ってくれたらしい

半ば強引に引っ張られていく私


本当にいいのかな…?

でも、涙は止まらない。
美玲が連れ出してくれて良かったかも。




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