雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》




「……ちっ、他の男に
 そんな笑顔見せてんじゃねーよ」


ぼそっと言う李月君の言葉は
私にはよく聞こえなかった

でも声は冷たくて棘のある言い方だった


「え?何て………言ったんですか?」


私語は厳禁。

私の言葉に李月君は私を睨む


えぇ、怒りすぎじゃないですか…


「まぁまぁ、李月も。」

「………」


李月君は黙ってウーロン茶を飲み始める





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