雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





そういえば、お昼に中庭でやる告白大会に
来てくれるように李月君に言わなきゃ…


タイミング悪いかもしれないけど
李月君もっと怒っちゃうかもしれないけど


私語は……厳禁なので

せめてもの抵抗で私は
李月君の耳元で少し小さめの声で言う


「李月君、お昼に中庭に来て?
 ……話があるの」

「………っ」


李月君は少し驚いた顔をしたけど
すぐに不機嫌な顔に戻った

「…気が向いたら」


でもすぐに返事をしてくれた

気が向いたら…か。
まぁ、当たり前だよね

喧嘩中だし。







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