雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》
すると、近くから声が聞こえてくる
「櫻井先輩、森崎さんから
日代って子に乗り換えたらしいよー」
俺がいることに気づいていないんだろう。
廊下で話す女子の声が聞こえる。
俺が乗り換える?
そんなことあるわけないだろ。
「そういえば森崎さん、
最近元気ないよねー…。
日代って子と仲良いから余計辛いよね」
風和は日代と仲がいい……?
俺はふと思いつき、日代に電話をかけた
〈んー?李月君なにー?〉
〈お前、風和と仲良いの?〉
〈風和先輩?仲良いよ?〉
〈お前…もしかして―――――…?〉
〈うん―――――…だよ〉
〈……屋上行ってろ〉