雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》







わかった、やっとわかったんだ。

中庭に向かって俺は走り出す
これ以上にないくらい全力で。


風和が怒った理由。

風和が傷ついていた理由。

風和が変なことを聞いてきた理由。




『李月君って呼んでいいのは
 私だけだよね?』

『呼び捨てで呼ぶのは私だけだよね?』



全部、風和のSOSだったんだ







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