雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》
風和がいないとダメなんです
ーーー side Fuwa ーーー
「李月君…なんでここに…っ」
今日は大事な会議があるんじゃ…?
私の問いかけに李月君はため息をつく
「どっかの誰かさんの"何でもない"は何かあるってことくらいさすがに学ぶよ」
風和みたいに鈍感じゃないからね、
と優しく微笑みながら李月君は言う
あぁ、やっぱり李月君は救世主だ
苦しいときにいつも来てくれる
「雨の中に一人でいるくらい怖かったんだろ
もう隠し事しないで全部話してよ」
そう、だよね………
また李月君との"隠しごとをしない"って
約束を破ってしまっていたんだ