雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》
しばらくして落ち着き、
李月君はふと思い出したように言う
「でもその三田ってやつにキスされたのは
ムカつく。消毒もしてないし」
…確かにあの触れるだけのキス一回だけだ
そんなことを考えている束の間
私の唇は李月君によって塞がれる
「んっ……ふぁ…」
いつもより強めのキスに頭がぼーっとする
久しぶりに李月君と甘い時間を過ごすなぁ
「…っ、そんな目で見るな」
幸せに浸りながら李月君を見つめると
李月君の瞳も揺れ動く
再び始まる甘い時間。
私の甘い声は雨音にかき消される
ずっとこうしてたい………